pyhaya’s diary

機械学習系の記事をメインで書きます

Google Cloud Platform (GCP)を気軽に勉強する

久しぶりのエントリーです。今日はGoogle Cloud Platform (GCP)について書いてみたいと思います。 GCPというのは、Googleが提供するクラウド上のインフラサービスで、簡単なウェブサービスから、ビッグデータ解析、機械学習など幅広い用途に使えることから今大きな注目を集めています。

提供しているサービス

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GCPは実に様々なサービスを提供しています。下に例を挙げます。

  • Compute Engine
  • BigQuery : データウェアハウス
  • Cloud Datalab : Jupyter Notebookのような対話型環境
  • Cloud Dataflow : データを分散コンピューティングにより高速に処理
  • Cloud Strage : ストレージサービス

...

全部書いたらきりがないほどあります。ほかに何があるか見たい方は下のリンクをどうぞ
cloud.google.com

何が良いのか

このサービスを用いることで、例えば企業は自前でサーバーを構築・メンテナンスをする必要がなくなり、設計やコードを書くことに集中できるようになります。また、Googleの計算資源を用いることができるので、GPUやTPUといった、特に機械学習ではうれしいサービスを気軽に利用できるようになります。

料金の壁

しかし、このサービスはもちろん無料ではありません。使った時間と資源の量に比例して料金が発生します。GCPには料金の見積もりサービスもついているので、気になる方は計算してみるとよいと思います。

cloud.google.com


試しに、個人の趣味で利用することを想定して、Compute Engineを

  • 1 instance
  • CPU: 60個
  • RAM: 300GB
  • GPU: 8個
  • SSD: 6x375GB
  • 4 hours/month (週1で1時間使用を想定)

で見積もってみると料金は$17.53 / monthでした。これが高いと感じるか安いと感じるかは、人によると思いますが、私の場合は、GCP未経験なのでまずは無料で試してみたいと考えました。

GCPには無料トライアルがありますが、やはり最初は基本的なことを教わりながらやりたいと考えていたらCourseraでよいコースがありました。

CourseraのGCPコース

www.coursera.org

このコースは、Google Cloudが提供しているコースで、全5コースからなり、GCPの基本を学ぶことができます。また、Courseraが提供しているので7日間は無料で受講できます(修了証が欲しければ有料になってしまいますが...)。以下にこのコースの特徴を紹介します。

GCPの全体像を理解できる

全5コースで、GCPを使ったデータ処理の基本を学ぶことができます。計算環境の構築方法から、BigQueryを用いたデータ操作、そしてTensorflowを用いた学習まで一通り学べます。

GCPを実際に使える

これが私にとっては最もありがたかったことですが、コースの課題を解く際にGCPを実際に使うことができます。コースで一時利用用のアカウントを支給してくれるので、実際に講義で学んだことをGCP上で試すことができます。

一つ一つのコースはそんなに重くない

全部で5コースもあると、無料で受講したいと考えている人からすると多すぎるように感じます。しかし、実際には1つ1つのコースはそんなに重くなくて、私の場合には無料期間中に4コース目まで修了できました。

日本語の字幕付き

1コース目はなかった気がするのですが、2コース目からは講義動画で日本語字幕を表示できます。英語が苦手な人でもちゃんと理解ができます。




企業でも最近ではGCPを利用するところも増えていると思うので、勉強しておいて損はないと思います。(最後にとりあえず注意しておくと、Courseraは8日目に入る前に手動でCancel Subscriptionしないと勝手に料金が発生してしまうので、無料にこだわる人はそこだけは注意してください。)